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礼儀
正
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雨が降る土曜日の午後の沖縄でした。5人の幼いきょうだいは外で遊べないので、退屈してきました。それで、みんなの好きな「人生ゲーム」をすることにしました。お母さんが洗たく物をたたんでいると、たたみの部屋から子どもたちの騒々しいどなり声がしてきました。お母さんは心配になって様子を見に行きました。
「リアズ!何しているの!はやくサイコロを投げるのよ!」
「バカ!ゲームの中に投げるんじゃないよ!」
「だまれ!そんなこと知っているよ!」
「見て!へたくそ!」
「リアズ!次は私よ!サイコロをよこしなさい!」
シャラとリアズがサイコロの取り合いをしているところにお母さんがやってきました。サイコロの取り合いでゲームは散らかってしまい、ゲームはめちゃくちゃになりました。
「これは何?ゲームなの?戦争なの?」とお母さんが聞きました。「誰にも笑顔はないし、楽しんでいるように見えないわ。みんな怒っているようだわ。ゲームは楽しいから、するんでしょう?」
子どもたちは驚いてお母さんを見上げました。
「どういうこと?お母さん?これは普通だと思うけど?」アスマが不思議そうに聞きました。他の子たちもお母さんの言っていることが分かりませんでした。
「ゲームは勝っても負けても笑顔で楽しむものだと言っているのよ。」とお母さんが説明しました。
「その怒った顔のゲームを笑顔に変えるおまじないの言葉があるのよ。教えましょうか?」
「何、何、教えて!!」と幼いアニサがとび上がってお母さんのそでを引っぱりました。他の子たちもアニサに賛成しました。でも、お母さんがそのおまじないで何をするのか、怪しいとも思いました。
「そのおまじないの言葉というのは...、礼儀正しさなのよ。」お母さんがほほ笑んで言いました。
「お母さん!」シャラが叫んで言いました。「それはおまじないなんかじゃないわ!」
「礼儀正しさはおまじないの美徳なのよ。なぜかというと、礼儀正しければ、怒りも悲しさも寂しさも、楽しさに変えてしまうからなの。バハオラがこれは全ての美徳の王子さまと教えられているの。」
それでも、子どもたちは首をかしげていました。
「たとえば、さっきみんながゲームをしていたときの言葉のやりとりを礼儀正しく言ってみましょうか。最初モナが言っていたのを『リアズ、あなたの番よ,はい、どうぞ。』と礼儀正しく言うとか...」
「そうだよ。モナは、『リアズ!何をしてるの!はやくサイコロを投げるのよ!』とおれに叫んだんだよ。それにシャラは『ゲームの中に投げるんじゃないよ!』と叫んだし。」
「そうよ!シャラね〜ねは『バカ!!』とも言ったよ。」と幼いアニサが手伝っているつもりで言いました。
「アニサ、そこまで詳しく言わなくてもいいわよ、でも、ありがとう。」とお母さんが言って続けました。「それよりシャラはやさしく、こういう風に言うといいわね。『サイコロをゲームの中に投げないように気をつけてね。ゲームが散らかってしまうから。』」
「そういう風にやさしく言われたら、おれも怒らなかったし、シャラの番にサイコロをあげたはずだ。」とリアズが言いました。
「そうね、」とお母さんが言って、「礼儀正しくするのに、ていねいな言葉を使うのは大切ね。そのとき、声をやさしくするのはもっと大切ね。それを練習してみましょう。気持ちを込めてやさしく『はい、どうぞ。』とみんなで言ってみましょう。」
みんなでできるだけやさしく『はい、どうぞ。』と言ってみました。リアズは少し大げさにして、ドラマチックに言いました。
「今度は、怒ったようにいやいやあげるように言ってみましょうか。」と、お母さんが続けました。
「はい!どうぞ!」みんなで互いに物を投げ出して怒ったように叫んでみました。
「次は、ありがとう!を礼儀正しく言ってみましょう。」とお母さんが言いました。
「どうも、ありがとう。」とみんなで互いにおじぎをしながら、やさしく言いました。
「今度は、どうもありがとうを、その気持ちなんかなく怒ったように言ってみましょう。」
「
どうも!ありがとう!
」とみんなで叫びました。みんなおもしろくなってきました。みんなで、いくつか他の言葉を使って、最初はやさしく、次は怒ったように言ってみました。そのとき、モナが言いました。
「そう言えば,思い出した。お姉ちゃんはいつも礼儀正しくて、妹はいつも生意気なお話があったわ。」
「そうだ、それおもしろかったなあ。」とアスマが言いました。
「何?何!教えて!教えて!」アニサがとびまわって叫びました。
「アニサ、礼儀正しくするのを忘れないで!」モナが注意しました。
「おねがいします。そのお話をしてください。モモ!」アニサが今度はやさしく、可愛い声で言いました。みんな笑ってしまいました。そのとき、リアズがこうふんして言いました。
「ちょっと待てよ、いいことを考えた。外は雨が降っていることだし、ここでゲームはおしまいにして、その話をみんなで劇にして、アニサと他に誰か呼んで見せてやろうじゃないか!」
「ようし、やろう!」子どもたち、みんなが元気に言いました。
「モナが礼儀正しいお姉ちゃんで、シャラが生意気な妹になったらどうだろう!」とリアズが提案しました。
「だめ!だめ1そんなのいやだ!私は礼儀正しい妹になりたい!」とシャラが叫びました。
「それなら、礼儀正しくお願いすることから始めろよ!」、アスマが笑いながら言いました。
「どうか礼儀正しい妹をやらせてください。お願いします。私にはその練習が必要なんです。」シャラがかしこまって言いました。みんな笑ってしまい、シャラも自分で吹き出してしまいました。ということで、モナが生意気なお姉ちゃんをすることになり、アスマがおばあさんで、リアズが劇の進行係になりました。子どもたちはそれぞれに劇で着る衣装とか道具の準備にとりかかりました。アニサは夕食後7時に始めるその劇を見に来るようにと、近所の友だちを招待してまわりました。みんな、その日の午後は互いに礼儀正しくするように気をつけながら、一生懸命、劇の準備をしました。劇の練習をしているところは見ないようにと、お母さんはアニサを連れて買い物に行きました。その夜、6人の友だちが劇を見にやってきました。アニサはとても楽しみにしていたので一番前に座りました。
リアズが舞台の前に出てきて、劇が始まりました。
「昔あるところに、二人の姉妹が住んでいました。妹はいつも礼儀正しく、誰にでもやさしくしていました。ところがお姉ちゃんはとても生意気でした。ある日、礼儀正しい妹はお母さんに森の井戸から水を汲んでくるよう言われました。」
シャラが頭にスカーフをかぶり、バケツを手に、お百姓さんの娘の格好をして舞台に出て来ました。そして舞台の反対側にいる、小柄のおばあさんの格好をしたアスマの方へ歩いて行きました。アスマは大きな箱でつくった井戸のそばにちょこんと座っていました。
「こんにちは、おじょうちゃん。」アスマがおばあさんのしわがれ声であいさつしました。
「こんにちは、おばあさん。ごきげんいかが?」シャラがやさしい声でこたえました。
「とてもつかれて、のどがかわいているんじゃよ。このあわれな年よりに水を少しおくれでないかい?井戸の水を汲み上げるにはこの年よりにはきつ過ぎるんじゃよ。」
アスマがおばあさんの声で言いました。
「いいわよ!」とシャラがこたえて、ぐいぐいと力いっぱいひもを引っ張る様子を見せて、箱の井戸からバケツを引き上げました。そしてバケツの水を井戸のそばにあったコップに注いで、
「はい、どうぞ、おばあさん。」とやさしく言って、アスマに差し出しました。
「ありがとう、おじょうちゃん。」とアスマがこたえて、
「礼儀正しくてやさしいあなたに、お礼をしようと思うんだけど。」と言いました。
「あら、お礼だなんて、そんなのいらないわ。お手伝いしたかっただけなんだから。」シャラがやさしくこたえて、口に手をあてました。そのとき、きらきら輝くプラスチックの宝石が口から出てきたように、その手からこぼれ落ちました。アニサとそれを見ていた近所の友だちは息をのんで驚きました。
「ありがとう、やさしいおばあさん。」とシャラが礼を言うと、今度は美しい花が口にあてた手からこぼれ落ちました。アニサと近所の友だちは床に落ちたその花や宝石を我先にと拾いました。シャラが水の入ったバケツを拾い上げて、おばあさんに、「さようなら」とやさしい声で言いました。このとき、こぼれ落ちたきれいなプラスチックのちょうちょうも、子どもたちが急いで拾いました。シャラは、舞台の反対側の家に向かって歩いて帰りました。お家にはお百姓の娘の格好をしたモナが座っていました。
リアズが舞台の前に出てきて、この後¥どうなるかをドラマチックに説明しました。
「礼儀正しい妹は家に帰ったら、森で不思議なおばあさんに出会ったことをお姉ちゃんに話しました。そして、そのおばあさんからどんな魔法をかけられたか説明しました。すると、説明するたびに、その口からいろいろな美しいものが出てきました。」
舞台で、シャラがモナにその説明をしているふりをすると、宝石、ばらの花、かわいいプラスチックのものが口にあてた手から床に落ちてきました。それを子どもたちは、また競って拾いました。その間、シャラとモナは舞台うらに消えました。
リアズが説明を続けました。
「生意気なお姉ちゃんは妹がうらやましくて、その翌日、おばあさんから妹と同じように、ごほう美もらってくるつもりで森に行きました。」
モナが舞台うらから出てきて、井戸のそばに座っているアスマのところにやってきました。
「こら!ばあさん!あんただよ!」とモナがアスマに向かって叫びました。
アスマは知らんふりをしました。
「ばあさん!聞こえないのかい?あんただよ!」モナがさらに叫びました。
それでもアスマは知らんふりをしました。
「ばあさん、まだ聞こえないかい!」モナがアスマの顔の前で手を振って叫びました。
とうとうアスマがしわがれ声で答えました。
「すみません、のどかわいているから、そこの井戸から水を汲んできてくれませんか?」
「なんだって!そんなこと自分でやれよ!二つ手があるんだろ!」とモナが叫びました。「それより、昨日妹がもらったように私にもごほう美をくれよ。私はおねえちゃんだからもっといいものをくれよ。」
「あなたの妹は水をくれたよ。」とアスマが言いました。
「わかった、わかった!」モナがこたえて、箱の井戸からバケツを引っぱり上げて、その水をカップに注いで、水をこぼしながら、投げ出すようにアスマにあげました。
「さあ、水はあげたよ!ごほう美は何だい?」モナが叫びました。
「はい、はい、それでは、ごほう美をあげましょう。はい、どうぞ!」アスマがこたえて言いました。
「どこ?どこ?宝石なんて、見あたらないじゃないか。」と言いながら、モナが口に手をあてると、くもが手からこぼれ落ちました。
「わあー!」見ていた子どもたちが叫びました。
モナも叫びながら、後ろに跳んで、そのくもをよけました。
「何をするんだ、このくそばばあ!」とモナが叫んで口に手をあてると、今度は手からゴキブリとカマキリが落ちて来ました。
モナが舞台の反対側にある家に走って帰る様子を見せながら、アスマに向かって次々と悪いことを言うので、その口にあてた手からどんどん、ヘビ、トカゲ、虫、かえるなどが落ちてきました。見ていた子供たちは叫んで、後ろに下がりました。
モナとアスマは舞台うらに消えました。
リアズが出てきて言いました、「この後も礼儀正しい妹がやさしいく言うたびに、いいものが口から出てきました。そして、お姉ちゃんは生意気なことを言うたびに、気持ち悪いものが口から出てきました。お姉ちゃんは生意気ではないように言うのはむずかしくて、ほとんどだまっているようになりました!」
リアズがおじぎをしました。そして、モナ、シャラ、アスマ出てきて、みんなで手をつないでおじぎをしました。それから、みんなで一緒に次の言葉を唱えました。
「...礼儀正しくあるよう汝らに勧告する。なぜなら、それは他の全てに勝って、
美徳の中の王子であるから。」
見ていた子どもたち、お母さん、お父さんが拍手しました。
お母さんがみんなにココアとクッキーを出しました。
退屈な雨の日が礼儀正しさを学ぶ冒険の日となりました。それからは誰かが生意気だったり、失礼な声で言ったりすると、お母さんも子どもも、「ほら、ゴキブリが口から出てきたよ!」と言いながら、テーブルを叩いたり、床を踏んだりして、 礼儀正しくすることを思い出させました。
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